インスリン発見から100年・・・今後インスリン製剤開発へ期待するもの|芦屋まつおクリニック|阪急芦屋川駅の内科・糖尿病科・内分泌代謝科

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インスリン発見から100年・・・今後インスリン製剤開発へ期待するもの|芦屋まつおクリニック|阪急芦屋川駅の内科・糖尿病科・内分泌代謝科

インスリン発見から100年・・・今後インスリン製剤開発へ期待するもの

前回のアウィクリの話に続き、今回もインスリン製剤の話になります。

 

インスリンが発見されるまで、糖尿病(主に1型糖尿病)の有効な治療方法はありませんでした。

インスリンは100年前に発見され、それ以降いろいろなインスリン製剤が開発され、血糖コントロールはどんどん良くなっていきました。

前回お話した、アウィクリも一昔前には想像もしていなかったインスリン製剤です。

ですがインスリンの投与方法は100年間かわらず、現在も注射しか投与方法はありません。

今回お話する内容はインスリンの経口製剤についてです。

経口インスリンは、長年研究されていますが、問題点も多く治療薬としてはいまだ世に出てきていません。

経口では吸収率に限界があり、一定の効果を得ることが難しいからです。

今回、持効型インスリンに吸収促進薬カプリン酸ナトリウムを添加したイスリン(I 338)が開発されました。

このインスリンの効果は既存の基礎インスリンであるグラルギン(IGla)と同等の効果があることが確認されました。

しかし、一定の効果を得るためには高容量必要だったため、残念ながら商品化には至りませんでした。

ですがヒトを対象とした臨床研究で大きな結果を得ることができ、大きな進歩だと思います。

あと少し技術が進歩し、商品化につながることを期待しています。

経口インスリンになれば、注射回数を減らすことができます。

高齢の糖尿病患者さんへのインスリン導入は、インスリン注射手技獲得が難しく断念したこともあります。

経口薬になることでインスリン治療が容易くなり、患者さん・家族・医療者の負担を減らすことが可能になるでしょう。

今回は商品化は無理でしたが、いつかみんなの負担を軽減できるインスリンが出てくることを期待しています。

 

うんざりするような暑さが続いていますが、皆さん熱中症対策をしっかりやっておきましょう。

コロナ感染症も増えてますので、暑いですが感染対策もがんばりましょう。

当院では、午前診・午後診で発熱外来をやっていますので、風邪症状で検査・治療を希望される方は遠慮なくご連絡ください。

                                   院長 松尾

 

監修者情報

松尾 俊宏(まつお としひろ)

監修者

松尾 俊宏(まつお としひろ)

芦屋まつおクリニック 院長

専門領域:糖尿病、甲状腺疾患、肥満症、睡眠時無呼吸症候群、生活習慣病、内科全般

資格

  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本甲状腺学会 会員
  • 医学博士

兵庫医科大学を卒業後、市立芦屋病院での臨床研修を経て、兵庫医科大学病院糖尿病内科に入局。大学病院では糖尿病・内分泌・肥満症の診療に従事し、肥満外科外来の立ち上げにも参画しました。GIP・GLP-1(インクレチン)やグルカゴンに関する研究を行い、筆頭著者として国際学術誌に論文を発表しています。兵庫医科大学 内科学 糖尿病・内分泌・代謝科の講師、市立芦屋病院 糖尿病内分泌内科 主任医長を経て、2024年2月に芦屋まつおクリニックを開院しました。

糖尿病専門医・内分泌代謝科専門医として、糖尿病・甲状腺疾患・肥満症・睡眠時無呼吸症候群や健康診断での異常のご相談に対応するとともに、地域のかかりつけ医として内科全般を幅広く診療しています。

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