市民公開講座パート2|芦屋まつおクリニック|阪急芦屋川駅の内科・糖尿病科・内分泌代謝科

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市民公開講座パート2|芦屋まつおクリニック|阪急芦屋川駅の内科・糖尿病科・内分泌代謝科

市民公開講座パート2

お久しぶりです。市民公開講座のパート2になります。今回は、糖尿病の病状・治療についてです。

 

スライド1:糖尿病とは、インスリンの不足や働きの低下により、血液中のブドウ糖が有効に使われず高血糖が続く病気です。長期間続くと細い血管や神経、大きな血管にも障害が起こり、全身に悪影響を及ぼします。結果として血管が老化し、動脈硬化などの合併症が進行してしまいます。

 

 

 

 

スライド2:糖尿病には主に1型と2型があり、1型はインスリンが絶対的に不足し、インスリン治療が必須です。2型は肥満や運動不足などが原因で、インスリンの効きが悪くなるタイプで、多くは内服薬で治療します。その他、膵臓や肝臓の病気、妊娠、遺伝、薬剤などが原因となる糖尿病もあります。

 

 

 

 

スライド3:糖尿病の主な症状には、のどの渇き(口渇)、水をたくさん飲む(多飲)、尿の回数や量が増える(多尿)があります。これらは血糖値がかなり高くならないと出にくく、自覚症状が現れにくいのが特徴です。そのため、気づかないうちに進行することがあるため注意が必要です。

 

 

 

 

スライド4:糖尿病が進行すると、神経・目・腎臓に影響が出て、足のしびれ、視力低下、足のむくみなどが現れます。これらは慢性合併症による症状で、かなり進行するまで自覚症状が出にくいのが特徴です。初期には症状がないことが多く、自分では気づきにくいため注意が必要です。

 

 

 

 

スライド5:糖尿病がさらに悪化すると、急性合併症としてケトアシドーシスや高血糖高浸透圧昏睡が起こることがあります。これらは血糖値が異常に高くなり、脳にまで影響が及ぶ危険な状態で、意識障害を引き起こします。無事に回復できるかはそのときの状態によって異なり、非常に危険です。

 

 

 

 

スライド6:糖尿病が進行すると、神経・目・腎臓に影響が出て、足のしびれ、視力低下、足のむくみなどが現れます。これらは慢性合併症による症状で、かなり進行するまで自覚症状が出にくいのが特徴です。初期には症状がないことが多く、自分では気づきにくいため注意が必要です。

 

 

 

 


スライド7:糖尿病の初期は無症状でも、失明や腎不全、心筋梗塞・脳梗塞が最初の症状として突然あらわれることがあります。「症状が出てから治療すればいい」と思っていると、取り返しのつかない事態になることも。何も起こらないこともありますが、一度起きたら元に戻れるかは“運しだい”です。

 

 

 

 

スライド8:自覚症状がなくても治療と血糖値の管理がとても重要です。糖尿病の治療は、血糖値をよくすることです。血糖コントロールのマーカーとして、血糖値や1-2ヶ月の平均血糖値を示すHbA1cを用います。

 

 

 

 


スライド9:血糖値をよくすることで、先程の合併症を起こしにくくすることができます。※血糖コントロールが良くても合併症を起こすことはあります・・

 

 

 

 

 

スライド10:糖尿病治療の基本は「食事療法」と「運動療法」です。

食事療法がうまくいかないと他の治療も効果が出にくく、まずはここが大事な土台になります。運動療法は筋肉を保ち代謝を上げるために有効で、両方の効果を見る指標は「体重」です。

 

 

 

 

スライド11:薬物療法では、内服薬や注射薬を使って食事や運動で足りない部分を補います。

ただし「これさえ飲めば治る」という魔法の薬はありません。あくまで生活習慣の見直しとあわせて行うのが大切です。

 

 

 

 

スライド12:糖尿病の予防は、実は治療と同じで「食事療法」と「運動療法」が基本です。

特に太っている場合は減量が効果的で、体重が変わらなくても脂肪が減り筋肉が増えるだけで体質は大きく改善します。予防の意識を持つことが、将来の健康を守る第一歩です。

 

 

 

 


スライド13:食べすぎると太ってしまい、体の中でインスリン(血糖を下げるホルモン)がうまく働かなくなります。その結果、血糖値が上がり、薬やインスリンの量が増えてしまいます。

だから「食事を控えめにすること」がとても大切です。

 

 

 

 

スライド14:しっかりと食事を見直すことで、体の脂肪が減って、自然と体重も減ります。インスリンが効きやすくなって、血糖コントロールがよくなります。血糖値が下がることで、糖尿病そのものも改善し、最終的には、内服薬やインスリンの量を減らせることも!

 

 

 

 

 

パート3では、目標体重・糖尿病治療薬の注意点についてお話する予定です。どうぞよろしくお願いします。

                                            院長 松尾