たこ(べんち)とは?
- 2025年12月9日
- お知らせ
看護師の平田です。本日はたこ(べんち)のお話をしたいと思います。みなさんは、たこ(べんち)をご存知ですか?
たこは、圧迫されることによって皮膚が硬くなることを言います。原因は靴が足のサイズに合っていなかったり、歩き方に偏りがあったり、足が変形していることや正座をすることがあげられます。好発部位としては一般的には足の裏やかかとにできやすいと言われています。魚の目とよく間違われやすいですが、魚の目は硬くなった皮膚が一部分に限られていることです。たこは原因にもよりますが生活習慣と関わりがあり、なかなか治りません。
先日もたこが痛くなった方がおられ、フットケアをさせていただきました。コーンカッターという刃を使用してたこを削っていくと、血のかたまりが現れました。何が起こっていると思われますか?

圧迫されて皮膚が硬くなるのは、圧迫されている皮膚の奥にある組織や血管、骨などを守るためと言われています。言うならば、クッションの役割をしようとしているのです。しかし、硬さもひどくなれば、奥にある組織や血管にもやっぱり負担をかけてしまいます。神経が傷つけば痛くもなり、血管を痛めれば血のかたまりになることもあります。フットケアに来られた方も血管を傷つけていたと考えられます。何度かフットケアをさせていただき、こんなに綺麗になりました‼

糖尿病の方の4人に1人は、たこがひどくなることによって潰瘍(皮膚が深く傷つくこと)になると言われいて、足の切断に至るケースも少なくはありません。
糖尿病の方は特に、足を気をつけてほしいというのはこのことです!
足の皮膚が硬くなっているなぁと思ったらぜひ、ご相談下さい。
潰瘍(皮膚が深く傷つくこと)は押したときに異様な柔らかさがあると言われていますので、その場合は皮膚科を受診して下さいね。
