人生会議について・・・|芦屋まつおクリニック|阪急芦屋川駅の内科・糖尿病科・内分泌代謝科

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人生会議について・・・|芦屋まつおクリニック|阪急芦屋川駅の内科・糖尿病科・内分泌代謝科

人生会議について・・・

『人生会議』、最近よく耳にする言葉です。正式名称はACP:Advance Care Planningといい、定義は『将来に備えて、今後の治療・療養についてあらかじめ話し合うプロセス』です。厚生労働省では馴染みやすいように『人生会議』という愛称で呼ぶようになりました。

『人生会議』の内容ですが、①自分の価値観、想いをあらかじめ家族、医療者との話し合い、②治療への考え方、体が悪くなったときに、どのように過ごしたいか、そのための準備・相談、③意思表示が難しくなった終末期でも生き方を皆で尊重する(療養場所、延命治療(人工呼吸器・心臓マッサージ)をどうするか)になります。

市立芦屋病院で働いている時に、ACPを行う機会が非常に多かったです。その理由は入院患者さんの高齢化があげられます。ただ年齢を重ねるだけで、いろいろな問題が出てくるようになってきました。体力の低下で自宅での生活困難になる(階段があがれない、お風呂が入れない)、物忘れなど、その人その人で問題が違ってきます。患者さん、その家族だけでは解決できない問題もあり、主治医、看護師、ソーシャルワーカーと一緒に話し合って、その患者さんに一番よい選択肢を選ぶことができました。その中には、意思表示が難しくなった患者さんもいます。その場合は、家族や友達、主治医、医療スタッフと話し合って本人ならどう考えるか、どの治療がいいか、延命治療はするべきかなど、何度も話し合いを繰り返しますが、やはり本人の意思がわからないと話し合いも難渋します。やはり事前に話し合いを行っておくことが大切だと感じました。糖尿病など慢性疾患は長く付き合っていくなかで、いろいろな病気がでてくることがあり、それによって生活も変わってきます。クリニックで病状・検査結果の説明だけでなく、『人生会議』も話すことので場所にしていきたいと考えてます。といってもできたばかりのクリニックで『人生会議』を話し合うのはハードルが高いですから、何か困ったがあれば相談してください。