糖尿病専門医による糖尿病内科

〒659-0083 兵庫県芦屋市西山町11-18 CH.158 201号
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糖尿病内科

糖尿病専門医による糖尿病内科

糖尿病とは

血糖とは血管の中を流れる糖の濃度になります。糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気です。これにより、血管が痛んでしまい、多くの糖尿病合併症(神経、眼、腎臓、心筋梗塞、脳梗塞など)を引き起こすと考えられています。これらの合併症は生活に大きく関わってきます。そのため早期からの診断、治療が必要になります。糖尿病の症状は重篤になるまで目立った症状はありません。長期間高血糖状態がつづけば、口渇、多飲、多尿、全身倦怠感、体重減少など様々な症状を来します。それを放置した場合、意識障害、多臓器不全など重篤な状態になることもあります。

糖尿病の治療目標

治療目標は、血糖値を下げることだけではなく一番大切なのは合併症を起こさないことです。合併症を起こすことで、視力が悪くなったり、腎臓が悪くなり透析治療が必要になったり、心筋梗塞、脳梗塞で寝たきりになるなど、人生に大きく関わってきます。このような合併症を起こさないこと、健康に人生を全うすることが糖尿病の一番の治療目標になります。

糖尿病合併症とは

3大合併症

1.糖尿病神経障害
神経の障害、足先・手先のしびれ、感覚障害を来します。
2.糖尿病網膜症
眼底の軽度の出血から、硝子体出血、黄斑浮腫など様々な眼の合併症を引き起こします。
3.糖尿病腎症
腎臓に負担がかかり、尿検査で蛋白を認めるようになります。そのまま腎臓の障害が進行した場合、慢性腎不全を来し、透析療法が必要になります。

大血管合併症には心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症があります。これらの病気は、主要な臓器を栄養している太い血管が詰まることで発症します。

その他の合併症

歯周病、皮膚症状、胃腸障害、易感染性、勃起障害、膀胱機能障害など非常に多くの合併症があります。

合併症の予防

良好な血糖管理、早期からの合併症の発見、それに対する対策・治療になります。
合併症の多くは、早期にはほとんど症状がないため、定期的な検査が必要です。神経電動検査、眼底検査、尿検査、血液検査、心電図、エコーなどで合併症を評価していきます。当院でも院内検査で合併症を評価可能です。

当院で行っている治療

  • 医師・看護師・栄養士による生活指導
  • 内服治療(SGLT-2阻害薬、DPP-4阻害薬、SU薬、ビグアナイド薬など)
  • インスリン治療
  • GLP-1受容体作動薬
  • インスリンポンプ治療にも対応します。※事前に準備が必要ですので、ご利用の際は事前にご相談ください。

血糖測定器具

  1. メディセーフ
  2. フリースタイルリブレ
  3. 今後、持続血糖測定器のデクスコム導入予定

糖尿病のタイプ

1型糖尿病
自分のインスリン分泌が弱っているため、インスリン治療がベースになっています。
2型糖尿病
生活習慣、遺伝などで、インスリン抵抗性、インスリン分泌低下を来します。治療は、内服・注射治療になります。
妊娠糖尿病
妊娠中のみの血糖値の上昇です。血糖値の上昇は軽度ですが、胎児、母体に影響(巨大児、出生時低血糖、妊娠高血圧症、流産、早産など)があるため、より厳格な血糖管理が必要です。
その他の糖尿病
膵臓疾患、肝疾患、薬剤性など、さまざまな原因によっておこる糖尿病です。

タイプによっても治療が変わってきます。当院で糖尿病のタイプ、状態を評価して患者さん一人一人に合った治療を行っていきます。

糖尿病性腎症透析予防外来

糖尿病性腎症は、長く続く高血糖や高血圧、脂質異常などが原因で腎臓が傷み、尿中アルブミン(たんぱく)が増え、さらに進むと腎機能(eGFR)が低下していく病気です。初期は自覚症状が少ない一方、適切な対策で進行を大きく遅らせることができます。
当院の「糖尿病性腎症透析予防外来」では、尿アルブミン・eGFR・血圧・脂質・体重などを総合的に評価し、ひとりひとりに合った予防計画を作成します。目標は多くの方で自宅血圧125/75mmHg未満、HbA1cは合併症や低血糖リスクを踏まえ、6.5〜7.0%前後を目安に個別設定します。

治療の柱は、①血糖・血圧の適切な管理、②腎保護薬の使い分け、③生活習慣の最適化です。降圧薬はACE阻害薬やARBを第一選択とし、2型糖尿病では腎保護効果が期待できるSGLT2阻害薬を積極的に用います。アルブミン尿の程度や腎機能に応じてフィネレノン、GLP-1受容体作動薬の併用も選択肢です。あわせて、脂質管理、禁煙、脱水予防も重要です。発熱や嘔吐など“シックデイ”の際は、低血糖や脱水を避けるため、どの薬を一時中止するか等の「シックデイルール」を事前にお伝えします。

食事療法は「減塩・適正たんぱく・バランス」が基本です。食塩は1日6g未満を目標にし、外食や加工食品は選び方を工夫します。たんぱく質は一般に1.0~1.2g/体重kg/に調整します。腎機能やカリウム値に合わせて、果物・野菜・乳製品の量を調整します。
※栄養指導のメニューに関してもひとりひとりの状態に応じて調整しています。

運動は有酸素運動、筋力トレーニングも無理のない範囲で続けましょう。家庭血圧・体重・食事記録・自己血糖測定/持続血糖測定装置(CGM)を活用し、変化を早めに捉えます。
当外来では、糖尿病治療の長年かかわっている看護師、管理栄養士の指導、薬の調整、家庭血圧やCGMのデータ連携、腎臓内科との協力体制を整え、合併症の「予防」と「進行抑制」に取り組みます。むくみや体調の不調、検査値の変動が気になる方は、早めにご相談ください。

フットケア

当院では、糖尿病患者さんが生涯ご自身の足で歩いて過ごせることを目標に足のケアを行っています。足は心臓から離れており血液の巡りが悪くなりやすく、病気に気づきにくい場所です。糖尿病で血糖値の高い状態が続くと、神経や血流に障害を起こし、感染しやすい状態になります。具体的には、感覚の異常、足の変形、血行不良、水虫に感染、化膿しやすいなどが挙げられ、放っておくと潰瘍(皮膚が深く傷つくこと)になることがあります。最悪の場合、壊疽(皮膚の組織が腐敗)になり切断しないといけないこともあります。そうならないために、当院では専門的な研修を受けた看護師がフットケアを行っています。

フットケアで使用する道具

フットケアで使用する道具

みなさんは、足にこんな症状はありませんか?

  • しびれ、ピリピリ、ジンジン
  • 足が物に触れた時の不快感
  • 暑さや冷たさに対する感覚がおかしい
  • 歩いている時に足が地についていない感じやスポンジの上を歩いている感じがする
  • 夜間、足に不快感や痛みがある
  • こむらがえりが頻回に起こる

糖尿病の方で、上記のような足の変化やお悩みがあるときはぜひご相談下さい。

当院のフットケアで行っていること

糖尿病があり、医師が合併症のリスクがあると判断した方

  • フットケアの必要性を説明
  • 足のチェック(血流の状態、知覚の状態、爪と皮膚のトラブルがないかを確認)
  • 日常生活でのフットケアの方法を説明
  • 自分でケアが困難な方:看護師が爪切りやたこ・魚の目の処置などを行う

当院のフットケアで行っていること

費用について

糖尿病があり、医師が合併症のリスクがあると判断した方

1割負担 170円
2割負担 340円
3割負担 510円

上記に該当しない方

爪切り 2200円(税込)
爪切り+足浴 3300円(税込)

注意事項

  • 予約制とさせていただきます。※月・火・土曜日のみです。
  • 糖尿病のある方は保険診療で月1回可能です。
  • 足の状態によっては皮膚科受診を勧めています。

よくある質問

健康診断でHbA1cが高いと言われました。糖尿病でしょうか?

HbA1cは、過去1~2か月の血糖の平均的な状態を反映する数値です。高めと指摘されても、それだけで糖尿病と決まるわけではなく、血糖値などと組み合わせて診断します。当院ではHbA1cや血糖値を院内で測定でき、多くの場合その日のうちに結果をご説明できます。自覚症状がなくても、数値の指摘を受けた段階で一度調べておくと安心です。

血糖値が高いだけでも糖尿病ですか?

1回の検査で血糖値が高かっただけでは、糖尿病と診断されるとは限りません。診断には血糖値とHbA1cの組み合わせや、日を改めた再検査が必要です。ただし、糖尿病と診断されない「予備群(境界型)」の段階でも、動脈硬化は少しずつ進むことがわかっています。数値を指摘された段階から生活を見直すことが、将来の糖尿病予防につながります。

喉が渇く、トイレが近い、体重が減ってきました。糖尿病の症状でしょうか?

口の渇き、多飲、多尿、体のだるさ、食べているのに体重が減るといった症状は、血糖値がかなり高い状態が続いたときに現れる典型的なサインです。糖尿病は初期にはほとんど症状がないため、こうした症状が出ている場合はすでに進行していることも少なくありません。そのままにせず、早めに受診してください。

糖尿病は治りますか?

現在の医療では、糖尿病を完全に治すことは難しいとされています。ただ、血糖を良い状態に保ち続ければ、合併症を起こさずに健康な方と変わらない生活を送ることは十分可能です。当院では「合併症を起こさず、元気に人生を全うすること」を治療のゴールと考え、一生付き合っていく病気だからこそ、長く寄り添える診療を大切にしています。

糖尿病を放置するとどうなりますか?

高血糖の状態が続くと血管が傷み、神経障害(足先のしびれなど)、網膜症(眼の合併症)、腎症という三大合併症のほか、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まります。腎症が進行すると透析が必要になることもあります。合併症の多くは初期に症状がないため、定期的な検査での早期発見が欠かせません。当院では眼底検査を除く多くの合併症評価を院内で行えます。

やせていても糖尿病になりますか?

なります。日本人はもともとインスリンを分泌する力が弱い体質の方が多く、やせ型でも糖尿病を発症することは珍しくありません。血縁のご家族に糖尿病の方がいる場合は、体型にかかわらず発症しやすい傾向があります。「太っていないから大丈夫」と思わず、健診で血糖の指摘があれば一度ご相談ください。

糖尿病では何を食べればいいですか?

「これを食べてはいけない」という一律の制限よりも、その方の体格や生活に合った量とバランスを続けることが大切です。厳しすぎる食事制限は長続きしません。当院では管理栄養士が在籍しており、普段の食生活を伺いながら、無理なく続けられる食事の工夫を一緒に考えていきます。

マンジャロはどんな人が使えますか?

マンジャロ(チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に働く、週1回注射タイプの2型糖尿病治療薬です。使用できるのは、食事療法・運動療法を行ったうえで薬による治療が必要と判断された2型糖尿病の方に限られます。糖尿病のない方が減量やダイエット目的で使うことは承認されていません。血糖の状態や体質により合う薬は一人ひとり異なりますので、検査結果をもとに適した治療をご提案しています。

糖尿病専門医を受診したほうがよいのはどんな人ですか?

治療をしていても血糖が下がりにくい方、インスリンや注射薬を使っている方、1型糖尿病や妊娠糖尿病の方、腎症などの合併症が進みつつある方は、専門医による評価をおすすめします。当院の院長は日本糖尿病学会糖尿病専門医で、大学病院ではインクレチン(GLP-1など)に関する研究にも携わってきました。フリースタイルリブレなどの持続血糖測定やインスリンポンプにも対応し、透析予防のための専門外来も設けています。

足のしびれやピリピリした感じがあります。糖尿病と関係ありますか?

足先のしびれ、ピリピリ・ジンジンした感覚、物に触れたときの違和感は、糖尿病神経障害のサインのことがあります。糖尿病の方は足の傷や感染に気づきにくく、悪化すると潰瘍になることもあるため、足を守るケアが重要です。当院では専門的な研修を受けた看護師によるフットケアを行っており、合併症リスクのある方は保険診療で月1回受けられます。足の変化が気になったら、遠慮なくお声かけください。

監修者情報

松尾 俊宏(まつお としひろ)

監修者

松尾 俊宏(まつお としひろ)

芦屋まつおクリニック 院長

専門領域:糖尿病、甲状腺疾患、肥満症、睡眠時無呼吸症候群、生活習慣病、内科全般

資格

  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本甲状腺学会 会員
  • 医学博士

兵庫医科大学を卒業後、市立芦屋病院での臨床研修を経て、兵庫医科大学病院糖尿病内科に入局。大学病院では糖尿病・内分泌・肥満症の診療に従事し、肥満外科外来の立ち上げにも参画しました。GIP・GLP-1(インクレチン)やグルカゴンに関する研究を行い、筆頭著者として国際学術誌に論文を発表しています。兵庫医科大学 内科学 糖尿病・内分泌・代謝科の講師、市立芦屋病院 糖尿病内分泌内科 主任医長を経て、2024年2月に芦屋まつおクリニックを開院しました。

糖尿病専門医・内分泌代謝科専門医として、糖尿病・甲状腺疾患・肥満症・睡眠時無呼吸症候群や健康診断での異常のご相談に対応するとともに、地域のかかりつけ医として内科全般を幅広く診療しています。

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